昨日可児のビジホでお会いしたお客様ありがとうございました。気持ち良くイッていただけて良かったです。会話もはずんで楽しかったです。今日もお仕事頑張ってくださいね。またお会いできるのを楽しみにしております。
午後の微睡んだ空気が漂う時間、トイレへ行こうと廊下に出た私の鼻を、彼の匂いが擽った。残り香が私を翻弄する。廊下にはエレベーターとトイレと、非常階段へ続く扉。なぜだかその先に彼がいるような気がして、ちょっとした好奇心が私の足を動かした。静かに扉を開けると、外の景色を眺める彼の後ろ姿が見える。所謂、黄昏ていた。「加賀くん?」「ん?おーお疲れ……」「何黄昏てんのよ」「んー……小休止ってとこ」爽やかな香りが微風に舞う。隣に並んで同じ景色を見ているのに、私の全神経は彼の香りを感じて逃れられない。「清水さんこそ黄昏に来たの?」またふわり。思わず振り向くと、彼の涼しげな瞳が私の瞳を捕らえていた。「うん、まぁそんなとこ」景色に目を戻しながら応える。ふわり。彼が身動ぐたびに、微風が通り抜けるたびに、私の体は彼の香りに支配されていく。気付くと、私は彼を見つめていた。そしてその視線に応えるように見つめ返す彼の瞳。その瞳に吸い込まれるように私は彼の腕に手を伸ばした。次の瞬間。
「加賀くん、これお願い」「ありがと」ふわりと空気が動く。彼の周りの空気が渦を巻き私の体を包み込む。(柔軟剤……いい香り)にやける顔を必死で引き締めながらその場を離れてもやっぱり私を包むのはあの人の香り。今日1日、これだけで張り切って仕事ができる。私は小さくガッツポーズすると仕事に取り掛かった。
今日は雨が降って少し寒いですね?? こんな日はお部屋でゆっくり過ごしたいな。お客さまと過ごすひとときが幸せです。たくさん笑って楽しい時間を過ごしましょうね♪ お返しの〇〇で笑顔になってもらえるように頑張ります! 素敵な出会いに感謝して、今日も楽しい一日にしましょう。
11年間、ずっと飼ってた愛犬がなくなった。死ぬ前の半年間、自分はろくに家に帰ってなくて世話もほとんどしなかった。その間にどんどん衰えてたのに、あまり見ることも触ることもなく、その日を迎えてしまった。前日の夜に、もう私とはほとんど会話がなくなっていた母が、兄と一緒に私の部屋にきて「もう、動かなくなって、息だけしてるの。目も、開いたままとじれない。最後だから、お別れしてきなさい。」と泣きながら言ってきた。そこまでだったなんて知らなくて、びっくりして下に下りていったらコタツに横たわってた。本当に息だけしかしてなくて、だんだん息も弱くなってるのがわかった。怒りっぽい犬で、触るだけで唸るのに、その日は何も反応がなかった。母と兄と3人で、泣きながら朝まで見守った。そして次の日、単身赴任の父が帰ってきてすぐ息を引き取った。父のことが大好きだったから、きっと待ってたんだと思う。『家族全員そろうのを待ってたんだな。』って思う。死ぬ間際に飲んだ水は、すごくおいしかったよね?幸せだったよね?何よりも、本当にろくに家に帰らず遊んでばかりいて、あなたの世話をしていなかったことを悔やんでる。父も母も兄も泣きじゃくる中、あたしは後悔ばかりが心に残ってあまり泣くことも出来なかった。お前が死んでから、おかあさんとも会話するようになったよ。今まで、おかあさんの話し相手はお前だったもんね。お前のおかげで、自分がどんなに親を悲しませてたかわかった。犬にまであたしのこと相談するくらい、おかあさん悩んでたんだね。お前が死んでから、ふさぎがちだった母も最近元気になったよ。安心して眠ってね。昨日、死んでから初めてあなたの夢を見ました。朝起きて、泣きました。ほんとうにありがとう。ばいばい。